ようやくポンド円日足の三角持ち合いにひとつの決着がついたように見えます。よくあるディセンディングトライアングルと見せて、期待を裏切る方向へブレイクアウトしました。これがダマシでなければ、ポンド円の上昇が再度始まると思われます。
チャート分析
ポンド円日足
本日までのポンド円日足のチャートの形状を見てみると、一つ目としては下降三角形に見えます。この場合は、’17年1月安値をダマシのブレイクと見立てて、あくまで黄色ゾーンを三角形の底辺であるサポートゾーンとして考えます。
一般的な下降三角形では、安値維持・高値切下げの値動きから下方にブレイクすると言われていますが、今回は赤矢印の方向へブレイクしています。
ただし今回の値動きを、上昇ウェッジであったと考えると、一般的に予想される方向への値動きという事になります。いずれにしても、この黄色ゾーンこそが前回の記事で日足レベルでは価格が上昇する根拠であった重要ゾーンです。
ということで週足を見てみましょう。
ポンド円週足
見辛くて恐縮ですが…
週足チャート中央部の大きめの黄色ゾーンは、かつてのアベノミクス上昇相場で2-3回機能したサポートゾーン(左端)が、Brexitにより破られてレジスタンスになってしまった価格帯です。…①
2016年後半~2017年のローソク足で、139後半に引いてある小さな黄色ゾーンが日足で取り上げたサポートゾーンです。しばしレジスタンスとして機能していたものが三角持ち合いの中でサポート化していると思われるもの。これが機能する限り、日足の形から見てもいったん上昇ではないかと考えています。
ただし、長期的には2017年1月高値の148円台(チャート中央の黄色ゾーン)を上に抜けられない場合は、120円台の安値更新はせずにしばらくレンジになるかと見ております。理由としては2015年からの下降スイングが、最終的に4.618倍エクステンションまで到達しており、相当に伸びきってしまっているから、ということぐらいですが。
あくまで2017年4月初頭現在の情報からの予測に過ぎず、これを覆すような値動きがあればそれに乗るしかない、という程度のものですがよろしければご参考までに。