ドル円の先週の動きはレンジ下限での攻防に終始し、明確に下抜けては来ませんでした。今回はレンジを下抜けた場合の下落のメドについて、ハーモニックパターンで分析してみました。
チャート分析
ドル円4時間足 (クラブパターン想定)
先週、ドル円4時間足が上は114円、下111円台のレンジで下げ止まる想定で、ガートレイパターンのPRZ(Potential Reversal Zone)前後で、軽い下ヒゲを付けた時点で見切り発車的にロングしましたが、PRZを抜けきって110円台中盤まで下落、その後111円台半ばまで戻してきました。
111円台まで戻したものの、今度は先のガートレイのPRZゾーンからは上に行けず、今もって111.40-50で膠着状態です。
ガートレイパターンが崩れたので、このまま下落が進む場合、108.85~108.35をPRZとする、クラブパターンに発展する可能性が出てきました。
奇しくも長いスパンで見た日足または週足も、この動きを示唆する形状をとってきています。
ドル円日足(バットパターン想定)
Xに対するABリトレースメント比率(0.47)から、110円を少し割れた先で跳ね返ると予想すると、ガートレイでなくバットパターンが候補になります。
ABに対するCの戻りは0.785倍と、0.786にかなり近い。これに着目してみたところ、今現在の11.45前後という価格の位置が、1.272AB=CDに相当することがわかりました。そのため、この1.272ラインを下抜けるのにもう少しエネルギーが必要になるかも知れません。
また、このドル円日足バットパターンを想定すると、想定PRZのすぐ上に前述の4時間足クラブパターンのPRZが来ます。4時間足PRZをオーバーシュートして、日足PRZに支えられて下降が止まり、一時的に反発上昇するのかも知れません。
以上、下げる場合の想定シナリオになります。112まで上げたらレンジ継続とみて様子見、115まで上げたら下げ想定シナリオ自体キャンセルします。