米大統領選が終わりました。各マスメディアが推しに推していたヒラリー・クリントンが敗れ、トランプ大統領の誕生となりました。8年間の民主党政権が終わり、久しぶりに共和党政権になるのである意味順当と言えるでしょうか。ひとつ決定的に日本の2009年総選挙と異なるのは、マスメディアのコントロールが効かなかったことですね。後年、転換点として扱われるイベントなのかも知れません。
さて、大統領選当日と後の二日間は値動きが激しすぎてトレードできませんでした。円高ドル安懸念がトランプ次期大統領の演説により遠のいたことで、ドル高円安方向に相場が大きく動きました。
日経225チャートとドル円から相場を読んでみる
日経225週足
日経平均はドル円と大きな相関関係を持つため、あえてこちらから見てみます。週足では2015年の8月~9月安値を抜けた後、このゾーンが上値抵抗(レジスタンス)となり、2016年では2度上昇を阻まれています。大統領選前から上昇していた日経平均は、この抵抗ゾーンで下に押し戻されそうになりましたが大きな下ヒゲを付けて再上昇、抵抗帯にチャレンジする動きを見せて週末を迎えています。
日経225日足
大統領選で一時大きく値を下げたものの、過去の節目になる安値で支えられ、その後大きく上昇し、青で示す抵抗帯にチャレンジする動きになっています。
この青ゾーンを上に抜けきれば更なる上昇、青ゾーンで下に落とされれば再びオレンジか黄色のサポートゾーンを目指す値動きになりそうです。
ドル円日足
さて、ここでドル円を見てみます。
ドル円は過去に形成した安値(105.50~106.30、チャート中央部の5月~8月の薄い青ゾーン)がロールリバーサルによって上値抵抗帯として機能していましたが、週後半でこのゾーンを終値で抜けました。しかし、7/21にこのゾーンが上値抵抗として試された際に、ダマシブレイクが発生し、ローソク足の上ヒゲ形成されています。この上ヒゲが、今回11/11にドル円上昇を阻む抵抗として機能していた様に見えます。
新レジスタンス(?)はざっくり106.90~107.50です。大統領選が終わり、株高を叫ぶアナリストの方も現れ始めていますが、日経平均もドル円もレジスタンスにトライし終えていない様に見えます。むしろ酒田五法で言えば毛抜き天井に近い形でここから下げる様にすら見えます…。
ドル円はこの抵抗帯を大きな陽線でグッと抜けきったら一段上のレンジまで上がれると思いますが、現在は未だチャレンジの結果待ちだと思います。
よって次週はドル円の様子を見つつ、上に抜けたらクロス円は基本的に買い目線。ドルストレートはショートを考慮でしょうか。ドルがこのゾーンで力尽きて落ちてきたら4時間足でクロス円ショートを考えようと思います。