ユーロドルの分析を行う前に、ベルギーのテロ被害者の方の冥福を祈ります。
…頭を為替に切り替え、ユーロドルがなぜ大きく下落しないかという事と今後の方向性について考えてみます。
チャート分析
ユーロドル4時間足ブラックスワンパターン
3/10の急落~急騰の流れを受け上昇を続けましたが、4時間足でブラックスワンパターンが出現していました。
フィボナッチポイントが最も重なる箇所を探してみると、ほぼ正確に直近高値近くを指しており、これがPRZとして機能した結果、今週の緩やかな下降へとつながっています。
ADスイングの38.2%ギリギリまで下降し、再度小幅に上昇してもみ合いを続けています。一応目標価格はADの38.2%戻し、61.8%戻し近辺と想定します。4時間足レベルでのハーモニックパターン成立後の動きは既に半ば完了しているため、次の流れの初動は遠くないと考えています。
因みに比率ギリギリで成立していたので、ガートレイとも解釈できます(強引)。
3/10頃の急落~急騰を含むため、左右の三角形の大きさがちぐはぐで絵としても汚くなります。
ガートレイ成立と見ると、目標価格はブラックスワンの物と同じになります。
ユーロドル週足チャート
週足では2014年まる一年かけて下落した後、2015年中ごろからレンジを維持しており、週足レベルでの大きな方向感に欠けている状況。
既に底値圏をウロウロしているため、テロが起きても大きく売り込まれる事がなかったのではないでしょうか。
また、レンジ上限が試されブレイク失敗。その後レンジ下限が試されるも、ブレイクをトライする前に買いが入り、三角持ち合いが形成されつつあります。ブレイクの方向は今はまだ誰にも分らない状態です。
という事で残った日足をハーモニックパターンを使用して分析してみます。
ユーロドル日足チャート
ここから、今後できそうなハーモニックパターンを出して、妥当性を考察してみます。
1. ガートレイパターン
まずはここまで上昇し、青線で示したPRZ(仮)での反発が見込まれます。
ちょうど、過去のプライスアクションが意識していた場所と重なり、レンジ上限を試そうとして叩き落とされるというパターンにも当てはまる、それなりに強い反転ゾーンかと思われます。
2. バタフライパターン
上記のガートレイPRZが破られた場合は価格は更に上昇します。更に上昇すると仮定すると、バタフライパターンを形成する事になり、PRZが計算可能になります。
バタフライの形を作りに行く場合のPRZは、左チャート画面の赤線で囲われた四角計になります。
このパターンが出てきた場合、週足チャート内のレンジを上ヒゲで突き破った足の高値を試しにいく、という事となります。やはり強い上値抵抗となるため、下降が見込まれます。
逆にこのPRZを大きな陽線の終値で一気に抜かれてくると、下降トレンド → レンジ → 上昇トレンドのパターンが完成に近づくので、上向き5-0パターンや逆数AB=CDの様なトレンド転換時期に出やすいパターンを待ちたくなりますね。