何やら不穏な空気が漂って来ました。昨日深夜~本日未明のトルコ、イスタンブールにおける軍事クーデター騒ぎ。エルドアン大統領は、クーデターは収束に向かいつつあると声明を発表していますが、そもそも軍事クーデターの試みがある事自体が既に異常です。
また、中国はまるで戦前の日本のごとく、南シナ海への進出に関する国際裁判仲裁の受け入れを拒否する声明を発表。カンボジアなどの(失礼な言い方になりますが)貧困国に対するチャイナマネーバラマキが功を奏しています。また、東欧諸国に対するバラマキも欠かしていないので、かなり中国寄りの甘い世論が形成されつつあります。ナチスのポーランド侵攻が容認された時みたいですねえ、何だか。
とりあえず昨夜は、前述のトルコクーデター騒ぎのせいか、深夜から大きな値動きで、今週のドル買い円売りの巻き戻しが発生、クロス円はがっつり下がりました。ただし兆候は既に見えていましたので、それについて以下、解説します。
チャート分析
ポンド円4時間足
クーデター騒ぎのニュースで下がった様にも見えますが、チャートにはしっかり下げの兆候が現れていました。
まず、短期ストキャスティクス(14,5,5)のダイバージェンスが形成されつつありました。短期的な押しが発生する可能性は既に高かったことになります。
また、最後の足から3本前の足がハラミ足、2本前の足が包み足となっており、一度上昇の動きが停滞すること、下降の動きが発生し得ることはチャートに現れていたことになります。実際の事件によってその動きが加速された…、とチャーティストとしては考えたいですが、後付け講釈ですね、ハイ。
ポンド円日足
日足については、まず直近の下降に対する38.2%戻しを超えられず、思い切り強く下に跳ね返されました。ヒゲと重なる100期間基準線までは戻って来ませんでしたので読みはハズレ。
38.2%まで戻した小さな上昇に対して78.6~88.6%ぐらいの押しで済んだ場合(安値更新しなかった場合)、6/24高値からの下降に対して、78.6~88.6%ぐらいまで戻すかな? と見ています。ガートレイもどきかバットパターンになるかな、と。
とりあえずは、いったん押しが入ったので4時間足レベルでどんな戻し方になるか、少し様子見。金曜午前まではロングで行こうと思ってましたが、いったんロングの方針は凍結します。