今回は「TradingView(トレーディングビュー)」で、ハーモニックパターンの描画のやり方について書きます。
ハーモニックパターンの描画方法
まず新規チャートを開きます。
デフォルトで表示されていますが今回は邪魔なVolume(出来高)は消してしまいましょう。Volumeにマウスカーソルを合わせてクリックし、以下の画面の様にVolumeが選択されたら、Deleteキーを押下します。
ハーモニックパターンの描画を始めます。
チャート画面左側のアイコンメニューから、「XABDパターン」を探しクリックします。
↓ これ。
起点になるX点をチャートから選んでクリックすると、次にA点の場所をクリックするよう要求されます。
A点を選んでクリックすると、次にB点が現れます。
この要領で、C点、D点もクリックします。
D点まで合計5回のクリックでXABCDパターンが描画できました。
Tips : TradingViewではデフォルトで「マグネットモード」が有効になっています。これは、線や図形を描画する際に、描画の起点や終点を、自動的にカーソルに一番近いローソク足の4本値にピタリと合わせてくれる機能です。
しかし出来かけのハーモニックパターンを予想として描いたりする場合、この機能は往々にして邪魔になります。
解決策その1 「マグネットモードを使わない」
以下の記事を参考に、マグネットモードを無効にして描画することも可能です。
参考記事 : 【TradingView】描画ツール使用時のマグネットモード無効化のやり方
解決策その2 「一部の点の座標を変更する」
今回は描画済みのXABCDパターンのうち、任意の点の座標を変更するやり方を掲載します。
まず、先ほど描画したXABCDパターンの図形にカーソルを合わせ、下図の様に「XABCDの点に○が入った状態」で、右クリックすると、対象の図形やインジケータを設定するメニューが表示されます。右クリックメニュー内の一番上の「設定」をクリックします。
XABCDパターン図形の設定メニューが表示されます。中央の「座標」タブを選択します。最初は「スタイル」メニューが表示されていますが、今回はこちらは使用しません。
「座標」タブのメニューが表示されました。「座標」設定画面では、XABCDの各点の画面上の位置が、X軸(時間 : 画面内のローソク足番号(バー番号))とY軸(価格)で定義されています。
価格1,2,3,4,5 = X,A,B,C,D に対応します。
今回はD=0.886XAになるように、Y軸 (価格) を調整してみます。0.886になるように自動計算してくれるようなメニューがないため、0.886になるようにD点の価格を変更して試行錯誤してみます(価格5=D点のY軸位置を変更したら、一度価格4など他のテキストボックスをクリックしてアクティブにすると、D点位置の変更がチャート上の図形に反映されます)。
D点の位置を調整したら、「OK」をクリックして終了です。
これでXABCDパターンが描画できました。これに、各自で計算したPRZの値を追記していきます。
水平線の引き方と、水平線へのコメントの入れ方は以下の記事を参照してください。
参考 : 【TradingView】水平線の引き方
最終的に、こんな風なXABCDパターンが描画できたはずです。
おまけ : 図形を表示する時間足を制御する
通常は、描画した図形(ここではXABCD)は全ての時間足で表示されます。これを、指定した任意の時間足のみに表示される方法を記載します。
さきほどの要領で、設定したい図形やインジケータにカーソルを合わせて右クリックし、表示された右クリックメニュー内の一番右、「可視性」タブをクリックします。
分、時間、日、週、か月 = 分足、時間足、日足、週足、月足 に対応します。チェックの入っている時間軸の足のみにこの図形が表示されます。
また、分足、時間足、日足については、○○時間足には表示させるけど××時間足には表示させない、といった制御も可能です。
以下の例では、1,2,3時間足には図形を表示させないが、4,8時間足には表示させる、という設定になります。
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