今回は「TradingView(トレーディングビュー)」で、トレンドラインやハーモニックパターンを描画しているときに何かと鬱陶しい事のある、「マグネットモード」の解除方法について説明します。
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マグネットモードとは?
TradingView を使用して、トレンドラインやハーモニックパターン、フィボナッチリトレースメントなどでチャート上に線を引こうとすると、自動的にマウスカーソル位置最寄りローソク足の高値・安値・始値・終値のいずれか近いものに描画位置を合わせられてしまう機能です。
ラインをきれいに引くための親切な機能ですが、自分が線を引きたい場所と違う場所に線が描画されてしまう事が多く、ストレスを感じる方も多いかも知れません。
マグネットモードの例
例えばトレンドラインを引いてみます。
チャート左側のメニューからトレンドラインを選択。
トレンドラインの始点をチャート左側の安値にしようとすると…、マウスカーソルが下のスクリーンキャプチャ外にいても、実際の始点位置 (破線の縦と横の線の交点) がローソク足の安値に合わせられています。
上の図のヒゲの更に下にマウスカーソルがあっても、クリックしたら下図の様にヒゲ先端(安値)に自動的にラインの始点が合わせられています。
マグネットモードをオフにする
高解像度PCの場合
画面の縦方向の解像度が十分にある場合 (恐らく1000ピクセル前後より上?)、マグネットモードのアイコンが表示されているため、それをクリックします。
以下の様にアイコンがグレーアウトされればOKです。
作業は以上で完了です。
低解像度PCの場合
画面の縦方向の解像度が低いPCの場合、マグネットツールボタンが隠れてしまっているため、以下の手順を踏んで下さい。
1. チャート画面左側の、ツールアイコンの一番下、「非表示ツールを表示」をクリックします。
2. 以下の設定画面が表示されるので、「マグネットモード」のチェックを外します。
3. 再度、「非表示ツールを表示」アイコンをクリック
低解像度PCを使用している場合の作業は以上で完了です。
マグネットモードをOFFにした後の動作
先ほどのトレンドラインを再度引いてみると、
ローソク足の密集地帯にマウスカーソルを持っていっても、マウスカーソルは高値・安値などの四本値に自動的に合わせられません。これでいくらでも自分の引きたいように線を引く事が出来ます。
マグネットモードOFFのメリット・デメリット
マグネットモードOFFのメリット
トレンドラインやゾーン、ハーモニックパターンを自分の好きなように描画できます。特にハーモニックパターンは
マグネットモードOFFのデメリット
完全にフリーハンドでの描画になるため、精密さに欠けます。手動でも精密に描画することは可能ですが、座標の入力(線の始点・終点の時間と価格)が求められるので非常に面倒です。
現実的な落としどころ
トレンドラインやハーモニックパターンを描画する際には、まずマグネットモードをONにしたまま描画して、その後マグネットモードを一時的にOFFにして細かい修正を行うのが良いかと思います。個人的にはマグネットモードONのメリットの方がやや上回るかな、と。個々人で感じ方の異なる箇所なので、あくまで私個人の感じ方に基づいて書いています。
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