このページでは、ハーモニックパターンを用いたトレード手法について解説しています。
最近話題に上ることが多くても、まだまだ知られているとは言えない手法のため、ハーモニックパターンの概要、ハーモニックパターンを利用するトレードの利点と欠点についてを本稿で紹介します。
「そんなのもう分かってるよ。もっと詳しい情報はないの?」 という方は、ハーモニックパターン目次から各パターンを紹介しているページに飛んでください。
Contents
ハーモニックパターンとは?
一言でいえば、幾何学的なパターンとフィボナッチを利用した、チャートパターン認識です。パターン認識自体は古くから存在する手法で、ダブルトップ・ボトム、トリプルトップ・ボトム、ヘッドアンドショルダーズ(日本で言う三尊天井・底)、ソーサーボトムなど、様々なものがあります。
これらは主にチャートの形状に着目したものですが、このチャート形状への着目にフィボナッチ比率のアプローチを加えたチャート分析手法がハーモニックパターンになります。
こんなイメージで、高値安値を結んだ値幅の同士の比率と、チャートの形状から反転場所を特定するためのチャート分析手法です。
ハーモニックパターンを使う利点・欠点
利点をざっと挙げると次の点になります。
- 高い成功率
- 反転場所を特定しやすい
- RR(Risk vs Reward)比率が高い
欠点は次の点です。
- 使いこなすのに訓練が必要
- 忍耐力を要する
- 発展途上の手法である
利点その1 高い成功率
PRZ(Potential Reversal Zone)と呼ばれる、反転が想定される箇所からの反転 (15%以上の値幅) は統計上90%前後と言われています。
利点その2 反転場所を特定しやすい
パターンを認識したら、計算によってPRZ(Potential Reversal Zone)が求められます。ある意味やり方を覚えたら誰でも可能です。
利点その3 RR(Risk vs Reward)比率が高い
パターンの種類にも依存しますが、ガートレイやバットと呼ばれるパターンではリスク1に対してリワード2以上取れることが多いです。
欠点その1 使いこなすのに訓練が必要
パターンの種類がいくつもあるので、ある程度勉強が必要になります。反転率90%などと謳っていてもトレンドに反する方向への反転パターンは精度がかなり低くなります。こうした見分け方を含めて体得するのはそれなりの時間を要します。
欠点その2 忍耐力を要する
パターン完成後に手堅くエントリーするなら、完成まで待つ忍耐力が要求されます。パターン完成間近で早めにエントリーするなら、事前にしっかりと損切りのポイントを定め、規律に従う忍耐力が要求されます。
欠点その3 発展途上の手法である
古典的なパターン認識以外に、最近になって研究されたパターンも多々あり、そうしたパターンの精度の研究や統計情報が充実しているとは言えないようなので、継続して新しいパターンの知識を取り入れることが必要になります。とは言え、古典的パターンだけで十分に勝率は上がりますが。
次回の更新から、各種パターンの紹介と実践的な使い方について、管理人が学んだ内容やトレード手法を紹介していきます。ご興味がありましたら、引き続きご覧になって下さいね。