プライスアクショントレードとテクニカル分析を軸にして、直近の為替相場の値動き予想、FXトレードの備忘録という形で綴るサラリーマン投資家ブログです。

FX裁量トレードで行こう! ~日本橋FX戦記~

【TradingView】価格帯別出来高の使い方

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TradingViewの機能紹介として、今回は価格帯別の出来高ヒストグラムの表示方法について書いていきたいと思います。

はっきり言って、月額10,000円以上のチャートソフトサービスと同等かそれ以上のレベルの機能がたかだか月額1,600円程度 (14.95$/月、2年払いの場合は9.95$/月)から提供されているのには驚きの一言。

おススメは毎月3,000円ほど (29.95$/月、2年払いで19.95$、約2,000円)のProプラスプランになります。インジケータ上にインジケータを追加したり(例えばRSIの値をボリンジャーバンドで分析する)といった使い方が自在に行えるためです。

 

 

価格帯別出来高を使うメリット

株やFXで、出来高が多い箇所がセリクラ(セリングクライマックス)、バイクラ(バイイングクライマックス)の反転ポイントになりやすい、といったことは聞いたことがあると思います。それ以外に、出来高が多い箇所はチャート上のサポートやレジスタンスになりやすいのです。

こうした、反転が想定されるポイントや、逆にそこを抜けてしまえば大きく伸びるであろうポイントを事前に予測すること。これこそが、出来高分析の最大のメリットになります。機関投資家などの大口も使用する分析手法であると言われています。

例えば下のチャート(ドル円日足、2017年3月24日)においては、106円~111円がスカスカの真空地帯であるのが分かります。トランプ相場で急騰した時期を示しています。また、直近においては110~111円台で出来高が急増しています。ここを下に抜けたら大きく下に動きそうなのが分かると思います。

ボリュームゾーンで上位20%のところを既に抜けているので、小さく反発して更に下に行ってしまうのでしょうか…。

もう一例。2015年末からのドル円下落。こちらは下降が止まってグダグダとレンジを111円~114円台で形成したときの動きです。価格帯別の出来高ボリュームゾーンを終値で抜けた後に、プルバックの様に一度戻り、黄色で示したレンジ下限(ヒゲゾーン)を下に大きくブレイク。その後、二度のプルバックがありましたがいずれも黄色ゾーンで跳ね返されて、100円割れまで下落しています。

プライスアクショントレードを補強する根拠として、また、相場の動きを「事前予測」するための手法として非常に優秀である可能性を秘めています。

 

 

価格帯別出来高の描画方法

ではまっさらなドル円チャート(日足)で表示してみましょう。画面下部の出来高ヒストグラムは操作方法の例示に邪魔なので消してあります。

チャート上で右クリックすると、右クリックメニューが表示されます。メニュー内の「インジケータ―を挿入…」をクリックします。

以下の、挿入するインジケータを指定する画面が表示されます。その中から、「Volume Profile」を選択します。すると、このVolume Profile機能は有料メニューの加入が必要ですよ、というメッセージと共に表示されます。Pro以上のプランに加入することで使用可能となります。気になる費用や機能の差異については以下の記事を参照してください。

参考記事 : 次世代チャートTradingViewを使おう!

それぞれ、以下の意味を持ちます。

  • Fixed Range … 指定した期間の価格帯別出来高を表示
  • Session Volume … セッション単位の価格帯別出来高を表示
  • Visible Range … 今現在画面に表示中のチャートの端から端、の期間の価格帯別出来高を表示

Fixed Rangeで価格帯別出来高を描画する手順

指定した一定期間の価格帯別の出来高を表示します。Volume Profile画面で、Fixed Rangeを選択し、チャートに戻ると、以下の「ポイントをクリックで指定」画面が表示されます。出来高プロファイルを表示する期間の始点と終点を決めてくれ、という意味になります。終点は細心のローソク足に固定されています(後から変えられますのでご心配なく)。

チャート上で適当に始点になる時間をクリックすると、指定した箇所から最新ローソク足までの期間で、価格帯別の出来高が表示されました。

価格帯別出来高の、ヒストグラムや線をクリックすると、下図の赤い□で囲った箇所に、〇が表示されます。これをマウスでドラッグする事で、価格帯別出来高の表示期間を変更できます。

例えば、以下のチャートでは8月~10月の約三か月間の価格帯別出来高を表示させています。黄色で囲われた期間の価格帯別出来高で、緑がアップ、赤がダウンボリュームになります。青緑と紫で表示された箇所は全体の75%を占めるボリュームゾーンになります。

表示内容の調整

邪魔な線を消す・ヒストグラムの位置や大きさを変える

価格帯別出来高で表示される各線が邪魔である場合、価格帯別出来高のヒストグラムをダブルクリックして表示される、以下の設定画面の「スタイル」タブで、以下の項目のチェックを外しましょう。

  • POC
  • Developing PoC
  • Developing MA

表示位置を変更したい場合は、「Placement」でヒストグラムをチャートの左右どちらに表示させるかを変更可能です。

幅(箱の%)を小さくすることで、ヒストグラムの大きさを小さくできます。

ヒストグラムの細かさを変える・ボリュームゾーンの表示を変更する

「入力」タブの「Row Size」の値を大きくすることでより細かなヒストグラムでの表示が可能になります。ただしその分通信負荷がかかるので、大きくしても90ぐらいまでにしましょう。

ボリュームゾーンは、以下の「Volume Area」の値を増減させることで変更可能です。これは上位〇〇%の出来高を占める箇所の表示になります。

Session Volumeで価格帯別出来高を描画する手順

インジケータの挿入 → Volume Profile、で、Session Volumeを選択します。細かい表示内容の調整はFixed volumeと同様であるため割愛します。

Session Volumeベースの価格帯別出来高が表示されました。24時間単位の価格帯別の出来高を表示してくれます。5分足や15分足を使った短期トレードに効果を発揮してくれます。

Visible Rangeで価格帯別出来高を描画する手順

インジケータの挿入 → Volume Profile、で、Visible Rangeを選択します。細かい表示内容の調整はFixed volumeと同様であるため割愛します。

Visible Rangeで価格帯別出来高が表示されました。文字通り、チャートの端から端までの範囲で出来高を価格別に表示しています。


今回は、Trading Viewの目玉機能である、価格帯別出来高のメリットや表示方法について解説しました。もしTradingViewに興味がわいたり、このチャート分析方法を使ってみたい!と思われましたら、以下のアイコンをクリックして、是非使ってみて下さい。

 

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